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1990/5/28 Tokyo University of Foreign Studies
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2011年1月27日木曜日

読破

読破の破っていったい何を破るのだろうね
完食 完投 完了 「完」はつけちゃあいけないのだろうか

ちょっと待ってて 漢和辞典ひいてくるから

「破」
①やぶる。やぶれる。 (ア)こわれる (イ)さける (ウ)負ける
②やぶれ。やぶれたところ。
③楽曲の名。次第に調子が細かく変化が多くなってゆく曲。「序破急」
強意の助字。上の動詞の程度を強める。「読破」

なるほどなるほど。よくわからん。ちなみに「読破」の意味は「全部読みつくす。読みとおす」でした。

「破」って面白いぞ たとえば

「破瓜」は、みんなが思ってるほどイヤらしくないぞ 「女性の十六歳。瓜の字を二分すると二個の八の字になるからいう。」「男性の六十四歳。八×八、六十四の意」。

「破廉恥」恥を恥とも思わぬこと。恥しらず。

破棄・破断・破天荒・破顔・破産・破損・破綻・破滅
うれしいことも悲しいことも(悲しさ9割だけど)「破」という字は表現できるのですね。

何の話だっけ。ああそうだ貴志祐介の「新世界より」を「読破」しましたっていうこと。上中下3巻もあったけど読みやすい。わかりやすくて面白いSF。痛烈な現代への皮肉。
人間が人間を殺すときには抵抗があるのに、人間が動物を殺すのには何の躊躇もないというのはおかしいのではないか。人間と動物との境目はなんであるのか。人民を統制するのに過去を抹消するのは是であるのか。
歴史というものは時の為政者によって千変万化しちゃうのである。それを研究するのは雲をつかむような話で、歴史学者の先生方は大変な苦労をなさっているのだなあ…とひとりごと。
独裁者となった自分を正当化するために先祖の家系図を書き変えるなんて当たり前、とかいう話を聞くと「なんじゃそりゃっ」と思ってしまうあたしには向いていないのだろう。どこにいったマイアドレナリン。

寒くてやってられない東京ウィンター こんなに寒いんだから雪ぐらい降ったっていいじゃないか