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1990/5/28 Tokyo University of Foreign Studies
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2009年12月20日日曜日

ついに

見つかったぁぁぁぁあwww

嬉しくて書店で思わず「アッー!」って叫んじゃったよ。美麗な装丁でしょう? うふふww

講義の課題でレビューを書かされることもしばしば。ちょっと頑張って内容を紹介してみようかと思います。

語り手は三つ年下の弟を持つ女の子。「お姉ちゃんは器量よし、弟は天才」と節をつけて歌われるほど、弟は幼年ながらにして頭がよく、四歳のころ買ってもらったノートに習いたての、だけどきれいな字で物語を書いていく。弟はまるで天使みたいに笑って、家の大きな木にとりつけてもらったぶらんこを漕ぐ。

弟は小学一年生の時、校庭のぶらんこに乗っているときに雹が当たって喉を傷め、かわいらしい声が吐き気を催すようなひどい声になってしまう。何よりも姉がその声を聞くと嘔吐してしまうため、弟はノートで意思伝達をするようになり、同時に物語の巧緻は研ぎ澄まされていく。

作家である姉弟の母と、父は旅行先からの帰路、飛行機の墜落事故で死んでしまう。悲しみに暮れる姉のもとに、死んだはずの母から葉書が、十枚届く。

「ここは、とても、とてもいいところで…」

真相に気付いたころ、弟は海外に留学し、その後行方は知れない。

みたいなー? 全然この物語のよさを伝えきれてないよねorz

とにかくあたしは、この物語が大好き。人生の中で一番好き。

小学校の教室の、隠されたように棚の隅に置かれてたこの本と出会えて、ほんとによかった。

「わたしたちは ずっと手をにぎっていることはできませんのね」

「ぶらんこのりだからな」

だんなさんは からだをしならせながらいった。

「ずっとゆれているのがうんめいさ。けどどうだい、すこしでもこうして」

と手をにぎり、またはなれながら、

「おたがいにいのちがけで 手をつなげるのは、ほかでもない、すてきなこととおもうんだよ」(帯より)

作者のいしいしんじさんは京大仏文科卒。もっと幸せな頭脳があれば京大いきてェェ!! と夢を見させてくれた本であり、著者である。

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